【英語のプロが教える】Rを正しく発音できる?簡単にマスターできる日本人向けのコツを解説!
英語には日本人が発音しにくい音があり、特にRの発音につまずく人は多いものです。Rの発音のように日本語にない英語を発音するときは、口の形や舌の位置だけでなく顔の筋肉や喉の使い方まで異なるため、独学ではなかなか身に付けづらいですよね。
この記事では、英語で仕事を20年する英語のプロが「Rの発音」をマスターしたい人に向けて日本人にはピッタリの簡単なコツを紹介します。ちょっとしたコツをつかめば誰でもRの発音をマスターできます。一緒にRの発音を学んでマスターしましょう!
日本人向けRの発音のコツ
日本人が英語でRの発音をするときのコツはたったの1つ。「日本語のワ行を使う」です。
日本語のワ行を発音するときの口と舌の位置が英語のRを発音するときと大変似ているため、ワ行の口を意識するだけで一気に本場英語のR発音に近付きます。
R発音は何度も挑戦したけど何度も挫折したんだよね・・
一般的な方法は上達を実感しづらいんです・・
一般的な英語のR発音方法には「舌を上顎に付けない」や「ウの口で発音する」または「唇をすぼめる」という解説が多く存在します。
しかし一般的な方法は気をつけるポイントが多いため発音に集中できず、正しく出来ているか手ごたえを感じづらいという課題があります。
日本語にあるワ行の発音を利用する方法は、日本語話者であれば誰でも知っている発音を活用するため誰でも簡単に英語のR発音がマスターできます。これから英語を学びはじめる初心者から発音を見直したい上級者まで幅広くおすすめしたい方法です。
ワ行を使ったR発音の練習方法
ワ行を使った英語Rの発音の練習方法は次の3ステップです。
- 日本語のワ行を発音する
- 日本語のワ行の口で日本語のラ行の発音をする
- Rを含む英単語の発音練習をする
練習方法の3ステップを順番に解説します。一緒に見ていきましょう。
日本語のワ行を発音する
はじめに日本語のワ行の発音を確認します。
ワ行とは「ワァ、ワィ、ワゥ、ワェ、ワォ」の5音を全てを練習すれば良いですね
そうです!ワ行の発音をするときは口の形と舌の位置に注意を向けてください。
ワ行を発音すると
・口をすぼめた後に大きめに開いている
・舌は口の中のどこにも触れない
の2点が確認できます。
日本語でワ行を発音するだけで「口をすぼめた後に大きく開く」ことと「舌はどこにも触れない」という、英語のR発音の恰好がすでに出来ていることを実感できますね。
日本語のワ行の口でラ行の発音をする
2ステップ目は、日本語のワ行の口と舌の形を保ったまま、日本語のラ行の発音をします。
ポイントは「舌が口の中でどこにもタッチしていない」ことです。
日本語のラ行を発音するときは舌が口の中で上顎内側に触れますが、日本語のワ行の口と舌をキープしてラ行発音すると、舌は浮いたままで口内どこにもタッチしません。
意識すべきは口の形と舌の位置だけです。2ステップ目であなたの口から本物のRが発音されますよ!
Rを含む英単語の発音練習をする
3つ目のステップはいよいよRの入った英単語の発音です。2ステップ目で学んだ口と舌の位置を守ってRを含む英単語の発音練習をします。
初めは短く簡単な単語がおすすめです。
単語(意味) | 発音カタカナ表記 | ワ行を使った発音 |
run (走る) | ラン | ワァン |
red(赤) | レッド | ワェッド |
row(漕ぐ) | ロウ | ワォウ |
他にもrat(ラット/ねずみ)、ray(レイ/光線)、rib(リブ/肋骨)も練習におすすめの単語です。
ワ行でR発音に慣れてきたら、もう少し長めの単語にも挑戦しましょう。
単語(意味) | 発音カタカナ表記 | ワ行を使った発音 |
rabbit(うさぎ) | ラビット | ワァビット |
ribbon(リボン) | リボン | ワィボン |
rocket(ロケット) | ロケット | ワォケット |
他にも、ready(レディ/準備できている)、river(リバー/川)、wrong(ロング/間違っている)も練習に適しています。
ワ行を使った口と舌の位置に意識するだけでRの発音が見違えるように変わることが実感できたことでしょう。改善が実感できると英語の発音に自信が持てますよね。Rでスタートする単語を中心に紹介しましたが、Rが途中に含む他の単語も探して練習してみましょう。
「R」と「L」の発音の違い
英語では「R」と「L」の発音は大きく異なりますが、日本語話者にとっては聞き分けが難しい音声の1つです。
Lの発音は口内で舌の先が上あごにしっかりと触れており、日本語で「ラリルレロ」の発音をするときの舌の動きと位置はほぼ同じです。
ホントだ!「ラリルレロ」と言うと口の中で舌が上に届いてる!
Lと異なり、Rの発音では口の中で舌が自由に動きますね
Rの発音をするときに「舌が口の中でどこにもタッチしていない」ときと比べると、Lの発音との違いが分かりやすいですね。
英語での「R」と「L」の発音の違いを一覧にしました。
Rの発音 | Lの発音 | |
カタカナ表記 | 日本語の「ワァ、ワィ、ワゥ、ワェ、ワォ」 | 日本語の「ラ、リ、ル、レ、ロ」 |
口の中での舌の位置 | 舌がどこにもタッチしていない | 舌が上にくっつく |
RとLの入った単語の発音練習
RとLの発音では口の中の舌の位置に違いがあることがわかりました。では、RとLの入った単語を口の動きの違いに気を付けながら発音練習してみましょう。
単語(意味) | 発音カタカナ表記 | ワ行を使った発音 |
rely(頼る) | リライ | ワィライ |
relief(解放する) | リリーフ | ワィリーフ |
religion(宗教) | リリジョン | ワィリジョン |
他にも、rule(ルール/ルール)、royal(ロイヤル/王室の)、real(リアル/本当の)があります。「R」と「L」を含んだ長めの単語を探して練習するのもいいですね。
まとめ
日本人が苦手としやすい英語の「R」の発音は、日本語のワ行を活用するというコツを押さえれば簡単にマスターできることを紹介しました。英語らしい発音には正しい舌の位置と口の形を意識して実践することが大切です。紹介した発音練習の3ステップを繰り返して正しい発音を身に付けてみましょう。
また英語の「R」と「L」の発音が難しいと感じる人が多いですが、違いを正しく理解することが正しい発音の第一歩です。「R」と「L」の発音の違いが分かると聞き取りもスムーズになります。
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